私たちは、この数年間、コロナ禍において各学校でキャリア教育における外部連携がストップしたことを受け、キャリア授業をオンライン化することで、これまで以上に質の高いキャリア教育プログラムを学校へお届けしてきたと思っています。

しかし、地域や学校現場の中には子供たちに外の世界を知って欲しくない、地域にずっと留まってほしいとの声も多く頂いてきました。
今の時代は、地域住民や行政、学校がいくら子供たちへの情報を制限したとしても、たくさんのルートから欲しい情報を得ることができます。
そうであれば、「自分の夢を見つけさせてくれるキャリア教育を実施してくれた」と子供たちに思ってもらえる地域づくりが非常に重要だと、私たちは考えています。

当プロジェクトを通して、故郷を離れても、故郷や母校を大切に思う方がたくさんいることを知っていただくことで、子供たちも故郷出身の方から応援いただいていることを肌で感じながら育ち、故郷に留まるか？外へ出るか？に関わらず、それぞれの立場で故郷に貢献できる社会づくりに繋げたいと思っています。

また、学校の先生方は日々子供たちと向き合い、授業や課外活動を通して教育をされていますが、先生方は、自身が関わった児童・生徒が数十年後どんな道を歩んでいるのか、なかなか知るきっかけがありません。
そこで、当プロジェクトを通して卒業生が母校のキャリア教育を応援するサイクルを作ることで、学校の先生方に「教職」という職業のやりがいも再認識いただけるのではと思っています。

実際に、「御校の卒業生からのご好意を受けて」とご連絡すると、開催の有無に関わらず、どの学校の先生方も非常に喜んでくださいます。
ぜひ、皆さまのお力添えで、キャリア教育の応援の輪を全国に拡げることができる事を願っています。